これからのこと

なまえ、ファットナゲッツのことありがとな」
「でも、チャーリー……キーキーのことは、見つけられなくって……」
なまえ、気にしないで。その気持ちがとっても嬉しいから。無事だったからいいのよ」
「……! うん!」
「さて、やることがたくさんあるわね。もう一度CMを撮らなきゃだし、放送局にも行かなきゃ。街に勧誘にも向かわないと。それからそれから───」
「お、おい、チャーリー? 少し落ち着けよ」
「これが落ち着いていられると思う? ホテルも新しくなって十分な宣伝に繋がった今、行動に移さないなんてあり得ないもの!」
「……」
「チャーリー、わたしに手伝えることってなにかあるかなあ」
「そうね、なまえには今まで通りバイトを続けてもらおうかな」
「それだけでいいの?」
「ええ。前、心優しい悪魔もいるって私に教えてくれたでしょ? そのひとたちを少しずつホテルに呼び込められれば効率がいいかなって」
「……あんだけ却下してたのに、今や面影なしだ」
「だってなまえに手を出したらどんな目に遭うか、身をもって教えてあげれば無問題よね?」
「チャーリーがそういう風に言うのって意外だな。受け入れたのか? 争いもしないで穏便に済ませたいって言わねえの?」
「もちろん思ってるわ。でも、時と場合によるってことも学習したのよ」
「フーン……まあ一理あるな」
「でしょ?……よし、じゃあ! みんな、今日からまた一新して頑張りましょ! えいえいおー!」
「おー!」
「お、おー」