「ヴァギー……あなたもエクソシストだったんだね」
「黙っててごめん……」
「ん! 気にしてないよ。でも、ヴァギーはどうして地獄にきちゃったの?」
「……悪魔を駆除することに疑問を抱いてたんだ。それで子どもを見逃したら見限られた。この片目も、そのときにね」
「そっか……痛かったよね」
「それはなまえもでしょ?」
「……うん。ヴァギー、わたしを受け入れてくれてありがとう」
「突然どうしたの?」
「だってね、わたしがエクソシストだってわかっていたのにホテルにくることに同意してくれた」
「……」
「初めて会ったときは、わたしの事情を知らなかったのに」
「……それは」
「チャーリーがそう言ったから、だよね。でも、それでもね、わたしうれしかったよ」
「そっか」
「うん!」
「……ねえ、お腹空いてない? なにか食べに行こう」
「行く~!」
愛しさに惑う
