0630/18:40の方

この度は歪曲したアイについてへのメッセージをありがとうございます~!女の子をかわいいと言っていただけてにっこりさせていただきました!
女の子はランスの勧誘をなんの疑問も抱かずに受け入れ、それだけでなく自分の救世主であるとも勘違いをしてしまっているのです。自分のこと以外なにも覚えていない状況下にあったので、居場所を与えてもらえるという安堵から頷いてしまった。ゆえに女の子はランスに感謝しており、できるかぎり力になりたいと思っているのです。与えられた任務が失敗に終わることは少なくないものの、それでもランスは見限らない。女の子はいつ見捨てられるか不安ではあるのですが、彼にも彼なりの思惑があるのでしょう。
そんな女の子と出会ったワタルは、雷に打たれたような衝撃を受け、興味を抱いてしまいました。どういうわけか逃げられ、名前を知ることも住んでいるところを訊くこともできなかったけれど、ラジオ塔事件で再会することができて内心うきうきなのです。帽子を被っていても判断できるくらいに顔を記憶していたのは女の子を恐怖させる要因のひとつになります。他人の空似の可能性もあるのに接触しようと試みられるのも恐怖となっています。女の子がロケット団であることはにわかには信じられないものの、それでも彼は女の子と再び相まみえることができて歓喜しました。本来ならば成敗して当然の展開なのに、そのような思考になるほど女の子に魅了されてしまっているのです。しかし女の子は悪人のようには見えないので、もしかしたらなにかしらの事情があり、恫喝されているのかもしれないと考えているところもあるかもしれません。ワタルの執着や感情は女の子を怖がらせるだけです。無自覚なところがまた質が悪い。そもそも彼は自分の気持ちを隠すつもりもない。周囲も彼の思考を汲み取れすぎて笑っている。だが女の子にしたら笑っている場合ではない!案の定全力で逃げられるし、しまいには泣かれてしまう始末ではあるのですが、それでもワタルはぞくぞくするのでしょう。なんてやつだ。抵抗されているのに舌なめずりをして興奮している。なんてやつだ。
ワタルはランスに従順な女の子を見て疑問を抱くほかありません。自由にさせようと手を差し伸べるも取り巻く環境に跳ねのけられ、それになにより女の子にも困惑されて首を傾げるざるを得ない。毎度絶妙にかわし彼女を解放させないランスに燃え上がる激情を抱くのでしょう。そんな一筋縄ではいかないところが、余計に彼の興奮をいざなってしかたがない。これでは捕食される未来しかみえないですね。
ランスもランスでワタルのことを煙たがっています。女の子の主導権を握っているのは自分だと確信しているし、彼女が離れていくとは露ほども思っていない。それでも不愉快なものは不愉快なのです。そして周りへ当たりも強い。なのでよくアテナにからかわれている。ラムダはそれをはらはらしながらどうどうと宥めることしかできないのです。つまりはワタルとランスに挟まれた女の子には逃げ道がない。
とにもかくにも、俺が救おう!と意気込んでしまうワタルなのでした。一見すると果敢な原動力ではあるものの、ふたを開けてみるととんだ歪んだ正義感を有した青年である。
執筆したいという気持ちは十二分にあるのですが、書き起こすのに時間がかかりすぎていて申し訳ないです。更新は牛歩ですが、のんびりお付き合いしていただけたらなあと思います。
メッセージありがとうございました◎