あなただけのメイド～♪

「あ、なまえさん！　お帰りなさいませぇ！」
「ただいま。……ん？　なにかあったのか」
「わあ……えへへ、なまえさんはなんでもわかっちゃうんですねぇ」
「伊達に通ってないからな。……どうした？」
「あ、あの、うれしくって」
「嬉しい？」
「……あ、な、なんでもないです」
「あらなまえ様、こんにちは。いらしてたのですね」
「やあ、エード。ソーダにも聞こうと思ったんだがなにかあったのか？」
「……ソーダ。あなたから話さなくていいの？」
「ふぇん……」
「言いづらいことだったら無理しなくて」
「む、無理じゃありません～！」
「ソーダ、落ち着いて。焦らなくていいから」
「……じ、じつは」
「うん」
「……新しいメニューの味見をしてもらいたくってぇ……」
「味見？　それなら僕じゃなくて指揮官くんの方が」
「わ、私はなまえさんに味わってもらいたいんです！　そ、それで」
「ソーダ？」
「なまえさんに食べてもらって」
「……ソーダ？」
「ご感想をいただいて、えへへ、おいしかったよって、頭をなでなでしてもらって……」
「……」
「……ふぇ！？　あ、なまえさん、ごめんなさい……」
「頭撫で撫でってこれでいいのか？」
「！！　あ、あ、なまえさん……」
「ん、ごめん電話」
「……ソーダ？　大丈夫？」
「だ、大丈夫です」
「悪い、来たばっかりだけどもう行くよ」
「あ、なまえさぁん！」
「ソーダ、代わりに指揮官くんに来るよう伝えておくから、彼に頼んでごらん。きっと喜んでやってくれる」
「え、え……」
「じゃ、また来るよ」
「ふぇん……」
「ソーダ……もっとはっきり言わないと伝わりませんよ」
「で、でもぉ、……」
「私もココアも味方ですから、ゆっくり前に進んでいきましょうね」
「ん、うん……！」