※牧野慶の性格がおかしいです
「あ……み、宮田先生、車が!」
「気にしなくていい」
「で、でも、とっても大事にしていたのに」
「……なまえの安否の方が重要だ」
「……!」
「ここで待機していても埒が明かない。行こう」
「は、はい!」
「なまえちゃあん」
「!?」
「なッ……! 何故ここにいる」
「驚いているようですね。ふふ」
「牧野さん! 無事でよかっ」
「消えろ」
「おっと」
「!?」
「避けるな」
「避けるに決まっているでしょう。私はまだ死にたくないので」
「あ、あの」
「……調子に乗るな」
「なんのことです?」
「しらを切るつもりか」
「なんのことです?」
「…………………………」
「あ、み、宮田先生、牧野さんも、こんなことをしている場合じゃあ」
「気にしなくていい。これは害悪なだけだ」
「……」
「で、でも、今はみんなで逃げたほうが……」
「肩を持つつもりか。俺ではなく牧野さんの」
「ひゅ……」
「ほら、怖がっているじゃないですか。ねえなまえちゃん。私と共に行動しませんか? 探しているものがあるんです。手伝ってほしいな」
「……!」
「なまえ」
「……!!」
「チッ、やはりここで始末しておこう」
「わあ怖い」
「……なまえ。今これが何をしているかわかるか」
「……?」
「なまえの背後に隠れて俺に中指を立てている」
「!?」
「嘘ばっかり」
「肩に乗せてる手を下ろせ」
「嫌です」
「下ろせ」
「無理です」
「…………………………」
「(逃げたい)」
「………なまえ、どこに行くつもりだ」
「……!」
「なまえちゃん? 私のことを見捨てるのですか」
「…………!!」
「行こう」
「や、やです」
「理由は」
「……ひっ、こ、こわい、です、やだ」
「ほら、なまえちゃんもこう言っていますし」
「お前のことだ」
「違います」
「お前だ」
「宮田さんです」
「(だれかたすけて……)」