「あなたの頬、いっつもヒビ割れてるけど、痛くない?」
「?」
「?……痛覚はないの? 見た目は結構痛々しいんだけど」
「?」
「……もしかして、言葉が分からないのかな。痛いようなら絆創膏あるけど、どうする? ほら、これ」
「……」
「(すっごい見てる……)これをね、こうして……傷口に貼るんだけど」
「!」
「(嬉しそう……やっぱり痛かったのかな)……!?」
「……!」
「わー! どうしたの! 頭を壁に叩きつけるともっと割れ……あ、ああほらぁ! おでこ!」
「……」
「えっ……は、貼れって?」
「……」
「…はい」
「……」
「……絆創膏、そんなに気に入ったの?」
「そうではない」
「!?」
触れてほしい
