「……? これ、トンカチですか?」
「ああ、ネイルハンマーですね。これは使えますよ」
「……あの、宮田さん? なぜ素振りを…?」
「のちのち大活躍するものですから。フンッ」
「わあ……宮田先生、素振りの音がすごいです! なにかやってたんですか?」
「慣れているだけです。フンッ」
「なれ……?」
「……あの、宮田さん? なぜ私に向かって構えて…?」
「試させて頂こうかと」
「冗談やめてください!」
「それはこちらのセリフです」
「こっちのセリフですよ!」
「記念すべき実験台第一号として働けるんですから誇りに思うべきだ」
「いやぁー!」
!
「なまえ危ない!」
「えっ」
「くたばれ」
「きゃああ! 私ですよ宮田さん!」
「チッ」
「……あの、あんまり仲たがいはしないで…」
!
「ガッ!」
「!? み、宮田先生! それは化け物じゃなくて牧野さんです!」
「そうですね」
「痛いです……なまえちゃん……なまえちゃん……」
「何度もなまえの名を呼ぶな気色悪い」
「宮田先生落ち着いてください! 血……血が……牧野さんの頭から血が……!」
「よく見て下さいこれは鼻血です」
「思いっきり頭頂部から出血してますけど!? 宮田さんのバカ! ロリコン!」
「(ロリコン?)だ、大丈夫ですか?」
「えぐえぐ……なまえちゃん……(宮田さんなんて死んじゃえばいいのに)」
「(お前が死ね)」
「ガッ!」
「み、宮田せんせいーっ!」