「私とお話しているときのなまえちゃんはとても可愛らしいものですから、そろそろ我慢が利かなくなりそうなんです」
「どうでもいいですが手を出したらそれ相応の罰が下ることをお忘れなく」
「はあ、それにしても#なまえちゃんはどうしてあんなにも愛らしいのでしょう」
「アンニュイ気取らないでください吐き気がする」
「ずっと微笑んでいるんですよ?」
「牧野さんの顔が面白いからでは」
「もはや私に犯されてもいいといいますか、それを望んでいるような気がして」
「は、ありえない」
「なまえちゃんは私のことが好きすぎるんでしょうね」
「残念ながら俺のことの方が好きですよ」
「……は?」
「なまえとアイスを食べたり天体観測したり昆虫採集をしたりお医者さんごっこしたり牧野さんはそんなことしたことないでしょう」
「え、ちょ、ちょっと待ってください。お医者さんごっこ? どういうことです??」
「言葉のままの意味ですよ羨ましいですかそうですかそうでしょうね牧野さんは道中立ち止まって話をするくらいですからね」
「なっ、私だって本気を出せば教会の中になまえちゃんのことを連れ込んでやることやっちゃえますから」
「行動に移せない弱者が」
「うふふ、宮田さんは人をイラつかせる天才ですね」
「生憎ながら牧野さんだけにですよ」
「なまえちゃんが好きなのは私です」
「俺です」
どっちもどっちや───……!