なまえは宇髄の嫁に追われ逃げるが捕まり囲まれ何故か化粧をされた!
「う、宇髄さん、これは」
「おー、良いんじゃねえか? 可愛い可愛い」
「すご、元からかわいいなあっては思ってたんだけどそれ以上だね」
「わあ~かわいい!」
「妹にほし~い!」
「……」
「なまえって化粧っ気ねえもんなあ」
「う、でも、あの」
「けどその方がいいか」
「……?」
「俺が一番なまえのこと知ってるって特別感があるしな」
「と、とくべつかん」
「良いもん見れたわ。よし、今から出かけるぞ」
「え、このままでですか!?」
「ったりめーだろ。なんのために粧し込んだと思ってんだ」
「で、でも」
「可愛いんだから自信持てって。俺が保証してやる」
「う、は、はい……!」
「お前らは待ってろ。今日は俺となまえで行く」
「「「はあい」」」
「ふたりでですか!?」
「なんだよ不服か」
「え、う、そんなことはないですが」
「なら問題ねえだろ」
「よ、よろしくお願いします」
「……」
「……」
「うまい甘味屋があるんだよ。そこ行くぞ」
「は、はい! わかりました」
「……」
「……」
「緊張してんの?」
「だ、だって柱の方なので……」
「フーン……」
「……」
「……なあなまえ」
「!は、はいっ」
「……あーいや、なんでもねえ」
「……??」
なまえは宇髄が言いかけたことに気が向いたが、それ以上に行く先々で突き刺さる視線に泣いた。